SD(岡本・堀川)研 / 竹野研 (旧:菅原研究室)

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【2007年度】小規模製造業における生産管理システムの構築

十文字 豊(学部4年)

 機械加工製品を取り扱っている企業では、生産計画を立案し生産するために必要となる原材料や部品は、部品構成表を基に購入手配を行なっています。そして、調達した原材料や部品から加工組立てを行い、製造した製品を得意先に供給しています。
 現在、顧客のニーズは多様化し、大企業だけではなく比較的小規模な製造業に対しても、多品種少量生産が求められています。そのようなニーズに応えるためには、多品種少量生産に適した生産管理手法の導入が望ましいと考えられます。そこで、本研究では次の3点を達成する事を主目的としています。
A) 購買~出荷までの一連の流れを、生産指示番号によって管理する
B) 余剰在庫・仕掛り品を削減する
C) 製品個別の原価計算を行い、生産計画立案時の意思決定を支援する
 余剰在庫・仕掛り品を削減することにより、製造リードタイムの短縮等につながり、市場のニーズ、変化への対応を素早く出来るようになり、売上増大を見込むことが出来ます。また、製造業において、原価管理を正確に行うことはコストの削減に繋がり、ひいては企業価値の向上に作用します。
 本研究では、これらの目的を達成するため、MRP(Material Requirements Planning)を使用した生産管理システムの構築を行なっています。また、「購買~出荷までの一連の流れを、生産指示番号によって製品別に管理」しようという試みは、将来的なトレーサビリティ機能の実現を目指しての事です。

【2007年度】機械工業におけるクレーム処理システムの開発

松脇 正典(学部4年)

 某機械工業では全社的な業務改善を行っており、その改善点として,新しい機械の導入や外注部品の内製化などのハード面の改善、工程管理や進捗管理、PDCAサイクルによる管理などのソフト面の改善、社員の教育などが社内で問題として挙げられています。本研究では業務改善の中のソフト面の一つであるクレーム処理についての業務改善を取り上げました。
 本研究は、顧客からのクレームに対して迅速な処理、適切な対応を行うと共に、クレームのデータを製品の品質の維持・向上に役立てることを目的としています。
この目的を達成するためにクレーム処理システムを用います.このシステムではDBによるクレームの一元管理、品質管理の手法を用いた検査や管理の支援を行います。この二つによってクレームの原因究明、対処法の決定を素早く行うことが可能となります。また、このDBに集積されたクレームの情報を基に分析を行うことによって製品、業務の改善に反映させることを可能とします。

【2007年度】議事録記帳支援システムの開発

安藤 貴介(学部4年)

 本研究では会議内容を記録するための議事録を、WEB上で管理するためのシステムを作成します。
従来の議事録における一般的な問題点には次のようなものがあります。まず記入者によってテンプレートが固定せず、一般的に記載しておくべき事項についての認識の相違があるため、ある議事録では記載されていた事柄が他の議事録には存在しないなどのずれがあります。また同一議題に係る複数回の会議が行われた際など、相互的に関係がある議事録が複数生まれる可能性もあり、この場合は保存方法に気を払わなければ、後に目を通す際に会議の進展を追いにくくなってしまうことも考えられます。さらに、議事録そのものが会議を繰り返すにつれて多数に増えていくことも考えられ、目的の議事録を探し出すための手間隙がかかります。
 本システムではこれらの問題を、検索機能、更新機能、複数データによるあいまい検索機能を搭載したWEBアプリケーションを作成することで解決します。

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