SD(岡本・堀川)研 / 竹野研 (旧:菅原研究室)

製造業・業務システム

【2008年度】食品加工業における生産管理システムの構築

十文字 豊(院前期1年), 笹原 基介(学部4年), 樋口 泰彦(学部4年)

 現在,顧客のニーズは多様化し,大企業だけではなく比較的小規模な食品加工業に対しても,多品種少量生産が求められています。そのようなニーズに応えるため には,多品種少量生産に適した生産管理手法の導入が望ましいと考えられます。そこで,本プロジェクトでは次の4点を達成する事を主目的としています。
A) 購買~出荷までの一連の流れを,生産指示番号によって管理する
B) 余剰在庫・仕掛り品を削減する
C) 製品個別の原価計算を行い,生産計画立案時の意思決定を支援する
D) 本社から工場へ送る販売計画の立案を電子化し,意思決定の質と速度の向上を図る
 余剰在庫・仕掛り品を削減することにより,製造リードタイムの短縮等につながり,市場のニーズ,変化への対応を素早く出来るようになり,売上増大を見込むことが出来ます。また,食品加工業において,原価管理を正確に行うことはコストの削減に繋がり,ひいては企業価値の向上に作用します。
 本プロジェクトでは,これらの目的を達成するため,MRP (Material Requirements Planning) を中核とした生産管理システムの構築を行なっています。特に,逆展開MRPを用いることにより,適切な生産計画の立案を目指しています。また,「購買~出荷までの一連の流れを,生産指示番号によって製品別に管理」しようという試みは,将来的なトレーサビリティ機能の実現を目指しての事です。


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