大学院
■ 2001年度 修士論文要旨
「情報システム機能の評価方法に関する研究」
A Study about Methodology to Evaluate Effectiveness of Information System Function
企業活動において情報システム機能が果たす役割の重要性が高まっているが、その有効性評価は長年の課題である。また近年では情報システムの目的が省力化から戦略遂行支援に移ってきたことにより、有効性の評価基準として経営戦略と情報システム戦略の整合性という視点も求められてきている。
本研究では情報システム投資(以下IS投資) と効果の精緻な因果関係付けの難易度から情報システムの有効性評価を自明領域、証明可能領域、証明困難領域に分類し、証明困難領域に対して合意形成型の有効性評価システムモデルを提案する。さらに、このモデルを大手・中堅企業のCIOに適用し、その結果得られた評価方法に関する成果を述べる。