SD(岡本・堀川)研 / 竹野研 (旧:菅原研究室)

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【2008年度】商店街における情報システムの構築および商店街ネットワークの構築

松脇 正典(院前期1年), 野中 大志郎(学部4年)

 近年,商店街の来街者数が減少し,商店街の活力が無くなっているといわれています.全国商店街振興連合組合による2644の商店街を対象に行った平成18年度商店街実態調査報告書では,商店街の最近の景況について対象商店街の70%が「停滞しているが衰退する恐れがある」,「衰退している」と答えています.また,同調査報告書では,商店街の問題として「魅力ある店舗が少ない」,「商店街活動への商業者の参加意識が薄い」などが挙げられています.この問題を解決し,商店街を活性化させるために全国の商店街では様々な取り組みが行われています.
 本プロジェクトでは,商店街における問題解決の新たな取り組みとして次の二つの取り組みを行っています.
一つは,商店街における来街者を対象にニーズを把握し,マーケティング分析を可能とする情報システムを提案しています.商店街および個店の特性は,地域に強く依存しているといわれており,地域住民をはじめとする消費者のニーズを継続的に収集及び分析を商店街や個店に反映させることによって魅力を高めることができると考えられます.そのために,来街者参加型の情報収集及び配信を行うと共に,収集された情報からマーケティング分析を行い,分析結果を魅力ある商店街および個店作りに生かすことによって,来街者の増加を目指しています.
 もう一つの取り組みとして,商店街ネットワークの構築を試みています.商店街ネットワークとは岩手県内の商店街全体による経営資源の共有を可能とする人と人のネットワークです.このネットワーク構築支援として本研究では,商店街や地域に縛られない個店間でのネットワークのモデルを提案します.提案モデルでは情報技術を用いたネットワーク内での情報共有及び個店間でのコミュニティの形成を支援します.
 これらの2つの取り組みによって商店街活性化の一助となることを目指しています.

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